小松邦志ブログ

小松邦志がふだん考えているいろいろなことを順不同で書きます。  医学、医療のこと、旅行のこと、クリスチャンとして考えていること、趣味のこと、政治のことなどが主な話題になると思います。

カテゴリ: 政治

 田中宇(たなかさかい)さんという人がいます。
 この人は、自分で海外のメディアの記事をたくさん読み込んで、真相を深く鋭く分析して解説記事を書いてくれるのです。テレビの評論家の言っていることを聞いているだけでは決してわからない、できごとの本当の意味、表面からは見えない裏の事情、これからどうなっていくかということがわかります。
 この人の情報収集能力、分析力は、並大抵ではありません。
 たとえば、トランプ大統領。
 田中氏は、大統領選のかなり前からトランプ大統領の当選を予測していました。
 日本のメディアではトランプ大統領の当選を自信を持って予測できた人はほとんどいなかったと思います。
 多くのメディアは、トランプ大統領のことを無能とか、馬鹿だとか、気まぐれだとか論評しますが、田中氏によると、トランプ大統領はかなり深い策略を持って、一貫したポリシーで、世界やアメリカをある方向に動かそうとしているというのです。
 世間で一般に言われていることと全然違ったことを田中氏は言うので、初めて読む人は、なかなかすんなり受け入れられないかも知れません。
 私も数年前にこの人のことを初めて知った時はそうでした。
 でも、しばらくこの人の記事を読み続けているうちに、世界の動きがよく理解できるようになったし、実際、田中氏の予測がかなり当たったりするのです。今では、けっこう田中氏の記事を楽しみに待っています。
 みなさんもぜひ田中氏の記事を読んでみてください。世界がこれからどう変わっていくのかがわかります。田中氏の分析を疑っていたとしても、そんな考え方をする人がいるんだということがわかるだけでも、自分の視野が広がり、頭が柔軟になるかも知れませんよ。

田中宇の国際ニュース解説
https://tanakanews.com/

 今日は政治ネタでいってみます。

 以前から、やめてほしいと思っているものに国会議員のヤジがあります。

 ある議員が議会で発言している時に、反対意見を持つ議員がヤジを飛ばすわけですが、これはどうしても好きになれません。
 選挙の時には、どんな候補者も、駅前とかで、支持者であろうとなかろうと通り過ぎる人に笑顔で握手をしていきます。それなのに、当選した途端に反対者にヤジを飛ばすようになるのです。
 すべての議員はそれぞれ多数の支持者の投票によって、当選して議員になります。それぞれの議員のうしろには、多数の国民がついているわけです。議員に対してヤジを飛ばすのは、その国民に対してヤジを飛ばしているのと同じです。反対意見を持つ国民に対して、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」などと暴言を吐く政治家も中にはいますが、とんでもないことです。

 そもそも議員というものは、いろいろな意見を持つ国民から選ばれて、その国民を代表して議会に来ています。いろんな意見を持つ議員が集まって、しっかり議論して、最も国民のためになることを追求して決めていくのが仕事のはずです。反対意見や少数派の意見にも十分耳を傾け、考慮に入れて、物事を決めていかなければなりません。野党議員も、ヤジを飛ばしている暇があるのだったら、しっかり相手の発言に集中して、聞き漏らさないようにして、しっかり作戦を立てて、討論をいどむべきでしょう。

 ヤジというものは、議会のレベルを下げ、政治の劣化をもたらすだけのもののように思います。議員には、もっと頭を使って、真剣に国民のために議論をしてもらいたいものだと思います。

 今日は神戸で文部科学省の前事務次官の前川喜平氏の講演会があったので行ってきました。
 加計学園問題で「行政がゆがめられた」と発言したことで有名な方です。

 日大アメフト部の宮川さんも私は非常に尊敬していますが、前川喜平さんも勇気のある立派な方だと思います。

 今日の講演のタイトルは「憲法を活かした教育とは」でした。
 憲法の理念、戦後の政治や教育の流れ、道徳教科化の問題、加計学園問題の要点などを平易な言葉で理路整然と話されてました。非常によく理解できました。あたたかい人柄を感じさせる話し方で、お役人らしさが感じられませんでした。

 心ある面従腹背の官僚のおかげで、理不尽な政治家からの圧力が緩和されている場面があることもお聞きできて、官僚に対する考え方も少し変わりました。
 悪い政治家が多い昨今なので、良心的な官僚の働きに期待します。
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 今日は、ふと書きたくなったので、政治ネタでいきます。

 今の自民党の悪政が続く一つの大きい原因は小選挙区制にあると思います。
 2017年の衆議院選挙での自民党の得票率は 47.8% であったにもかかわらず、議席占有率は 74.4% と大きく乖離しています。こんな選挙で選ばれた議員であればとても「正当に選挙された国会における代表者」とは言えません。

 選挙区の区割りで、一票の価値の格差が問題とされていますが、得票率と議席占有率の不一致ははるかに大きい問題だと私は思います。自民党支持者の意見が、不当に野党支持者の何倍もの価値をつけられているのと同様だからです。このような選挙制度のもとでは国民の意見が政治に正常に反映されることは永遠にないでしょう。

 <二大政党制か多党制か>
 国民には実に多様な価値観、生き方があります。それを政治にできるだけ反映させるには多党制が適していると私は思います。多種多様な政党があれば、それぞれの国民が、一番自分の価値観に合う政党を選びやすくなるでしょう。

 <野党に対する私の提案>
 今、日本政治は腐敗、堕落し、質の低下が著しいと思います。危機的な状況です。
 選挙のたびに足を引っぱり合って、結局自民党を利する結果になっていることを、野党は深く反省すべきだと思います。
 離合集散を繰り返している場合ではありません。
 諸悪の根源は小選挙区制なので、ここは一つ、「中選挙区制または大選挙区制を復活させる」という一点だけを目標に、選挙協力をしたらいいと思うのです。各小選挙区で現在の各政党の議席数に比例する割合で各党で協議して、野党の候補者を一本化するのです。別に政策協議などをする必要はなく、様々な各野党の政策、主張は今まで通りバラバラでかまいません。とにかく自民党を下野させて、選挙制度を改革するのです。そうすれば、その後の選挙では、各政党は独自の主張を繰り広げて、公正に競い合うことができるようになります。そして国民の意見が反映される、正常な国会が回復されます。

 <中選挙区制? 大選挙区制?>
 多種多様な国民の意見や少数派の意見が国会に届くようになるためには、多種多様な政党がある方がいいでしょう。ですので、中選挙区制よりは大選挙区制のほうがいいように私は思います。

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