<質問するスキル(5)>
 〜〜物事を主語にする〜〜

 過去型質問や否定型質問ではどうしても相手が責められていると感じてしまいがちです。
 相手が責められているという感じをできるだけ受けずに、リラックスして話をしやすくするためのテクニックとして、未来型質問や肯定型質問があるのですが、今回はもう一つ、物事を主語にするというテクニックを紹介します。

 「あなたは、なぜ〇〇しなかったの?」と相手(人)を主語にする代わりに
 「あなたが〇〇しなかった理由は何?」と理由を主語にするのです。

 「なぜうまくできなかったの?」と聞く代わりに
 「うまくできなかった原因は何?」と聞くわけです。

 「なぜ〇〇するの?」の代わりに
 「〇〇する目的は何?」と聞きます。


 人を主語にする代わりに、「理由」や「原因」や「目的」などの物事を主語にするのです。
 ちょっとしたことですが、こういう聞き方することで相手は自分が責められているとの印象を受けにくくなり、事態や自分のことを落ち着いて客観的にみることができるようになります。