<あなたも同じことをしているではないか。>

 (その6)で、イエスを十字架につけろと叫んだ群衆をひどい人の例として取り上げました。

 私自身、こんな経験があります。

 私が、小学生でまだクリスチャンではなかった時のことです。
 ちょっとした理由でいじめられている女の子がクラスにいました。
 私も、いじめに加担しなければならない理由なんてなかったのに、良くないこととは感じながらも、軽い気持ちで、いじめに加わってしまいました。
 本当に後悔しています。
 自分の弱さを痛感します。

 イエスを十字架につけろと叫んだ人たちをひどい人たちだと思っていますが、もし自分がこの時代に生きていたら、どのように行動していただろうかと考えるのです。
 軽い気持ちでいじめに加わってしまうような人間なのですから、たぶん周りに流されて、十字架につけろと叫んだのではないかと思うのです。

 人がひどいことをしてたり、大失敗をしているのを見ると、とんでもないやつだ。私だったら絶対そんなことはしないと思ってしまいやすい私たちです。
 でも、同じ立場に立たされたら、意外に高い確率で同じことをしてしまうものだと思うのです。

 人をさばくことはできません。
 神様から、「なぜ人をさばくのか。あなたも同じことをしているではないか。」と言われると思うのです。


 ※「裁く(さばく)」ということについてはこちらも参考にしてください。
2018/8/9 教会の中の人間関係で傷つけられないために(その16)