今日は、ふと書きたくなったので、政治ネタでいきます。

 今の自民党の悪政が続く一つの大きい原因は小選挙区制にあると思います。
 2017年の衆議院選挙での自民党の得票率は 47.8% であったにもかかわらず、議席占有率は 74.4% と大きく乖離しています。こんな選挙で選ばれた議員であればとても「正当に選挙された国会における代表者」とは言えません。

 選挙区の区割りで、一票の価値の格差が問題とされていますが、得票率と議席占有率の不一致ははるかに大きい問題だと私は思います。自民党支持者の意見が、不当に野党支持者の何倍もの価値をつけられているのと同様だからです。このような選挙制度のもとでは国民の意見が政治に正常に反映されることは永遠にないでしょう。

 <二大政党制か多党制か>
 国民には実に多様な価値観、生き方があります。それを政治にできるだけ反映させるには多党制が適していると私は思います。多種多様な政党があれば、それぞれの国民が、一番自分の価値観に合う政党を選びやすくなるでしょう。

 <野党に対する私の提案>
 今、日本政治は腐敗、堕落し、質の低下が著しいと思います。危機的な状況です。
 選挙のたびに足を引っぱり合って、結局自民党を利する結果になっていることを、野党は深く反省すべきだと思います。
 離合集散を繰り返している場合ではありません。
 諸悪の根源は小選挙区制なので、ここは一つ、「中選挙区制または大選挙区制を復活させる」という一点だけを目標に、選挙協力をしたらいいと思うのです。各小選挙区で現在の各政党の議席数に比例する割合で各党で協議して、野党の候補者を一本化するのです。別に政策協議などをする必要はなく、様々な各野党の政策、主張は今まで通りバラバラでかまいません。とにかく自民党を下野させて、選挙制度を改革するのです。そうすれば、その後の選挙では、各政党は独自の主張を繰り広げて、公正に競い合うことができるようになります。そして国民の意見が反映される、正常な国会が回復されます。

 <中選挙区制? 大選挙区制?>
 多種多様な国民の意見や少数派の意見が国会に届くようになるためには、多種多様な政党がある方がいいでしょう。ですので、中選挙区制よりは大選挙区制のほうがいいように私は思います。