今日は(その4)の続きです。
 (その4)では <逆境、苦難の効能> の途中まで書いてました。


<逆境、苦難の効能>(続き)

 (4)練られた品性が得られる。

 聖書の中に次の言葉があります。

そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、
忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。
この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。(ローマ人への手紙5章3〜5節)

 聖書のこの部分を書いたのはパウロという人です。この人は1世紀に活躍した伝道者ですが、キリストについて宣教したために、ムチで打たれたり、投獄されたりしましたが、それのみならず最終的には殉教することとなりました。
 キリストについてのべ伝えただけなのに、いわれのない痛み、苦しみを受け続けた人なのです。
 この人が、痛みや苦しみをも喜ぶと言っているのです。
 患難 → 忍耐 → 練られた品性 → 希望 という順にマイナスのできごとが、プラスに変えられていくのです。
 つらいこと、苦しいこと、悲しいことの中でも、すべてを最善に変えてくださる神様のことを知っているなら、じっと忍耐できるのです。そして、その過程を通して人間として大きく成長し、すばらしい希望を持つことができるようになるのです。


 (5)他の人に、勇気、生きる力、希望、感動を与える人とされていく。

 つらい境遇にあって、喜べるはずがない人が、喜んで、明るく、前向きに生きていると、それを見た周りの人は感動し、励まされ、生きる力を与えられます。
 また別の記事で詳しく書きたいと思いますが、私の関わった患者様で、末期の癌でいつ寿命が尽きるかわからないような状態の方がおられました。
 こんな状態なのに、この方は自分の境遇を嘆いたりするのではなく、周りの人に対していつも感謝の言葉を話されていました。さらに、自分の境遇を積極的に受け入れ、病気になったことさえ幸せだったと言っておられました。(この方はクリスチャンではありません。クリスチャンではなくてもすばらしい生き方をされている方はたくさんおられます。)
 逆境、苦難に負けないばかりか、周りの人を励まし、生きる力、勇気を与えられるなんて、すごいと思いました。


 以上、逆境、苦難の効能について考えてきました。
 一言で言うと、逆境、苦難によって人は成長するということです。
 「成長」にはいろいろな内容が含まれていると思いますが、ここで論じたことを箇条書きにすると以下のようになります。

 ・苦しんでいる人、悲しんでいる人に共感できるようになる。
 ・謙遜になる。(神に対して、周りの人に対して)
 ・絆が強くなる。(神に対して、周りの人に対して)
 ・忍耐力が強くなる。
 ・練られた品性
 ・希望が感じられるようになる。(希望が持てないような状況の中でも)
 ・周りの人に勇気、生きる力、希望、感動を与えるようになる。


 (続く)