小松邦志ブログ

小松邦志がふだん考えているいろいろなことを順不同で書きます。  医学、医療のこと、旅行のこと、クリスチャンとして考えていること、趣味のこと、政治のことなどが主な話題になると思います。

<伝えるスキル(4)>
 〜〜枕詞(まくらことば)を使う〜〜

 「枕詞」とは、和歌や俳句に関わる用語です。
 ここで言う枕詞は、前置きと呼ばれるものと似たニュアンスで使われています。
 何かを相手に伝える際に、あらかじめ前置きをして、相手に、言ってもいいかどうか許可をとってから伝えるのです。
 何かの情報やアドバイスを伝える時、自分の意見を伝える時に用いると良いスキルです。
 特に言いにくいこと、相手にとって悪いことを伝える時に非常に役立ちます。

 たとえばこんな感じです。

 「あくまでも私の意見ですが、言ってもいいですか?」
 「ちょっとした情報があるのですが、聞いてもらえますか?」
 「参考までに私の体験を話してもいいかな?」
 「ちょっと言いにくいことですが、お話してもいいでしょうか?」
 「君にとっては耳が痛いことかも知れないんだけど、聞いてくれるかな?」

 相手に許可をとるという1ステップを入れることによって、
 相手は話を聞く準備ができます。
 ショックを和らげる効果もあります。
 つきはなされたと感じられることがなく、気づかってくれていると感じてもらいやすくなります。


 上記は許可を得る枕詞の例ですが、次のような軽い枕詞もあります。

 「これは私の意見なのですが」
 「参考までに聞いてもらいたいのですが、」
 「間違っているかも知れないのですが、」
 「多分ご存知のことだと思いますが、」
 「あくまでも一般的な話ですが、」

 このような枕詞に続いて伝えられると、伝えられる内容が受け止められやすくなります。
 高圧的に、一方的に、押し付けがましく話されると、私たちは、そんな話を聞きたくないし、従いたくないし、実行したくなくなります。
 でも、このような枕詞に続けて、ひかえめに話されると、穏やかな気持ちで相手の言葉を聞き、内容をよく考え、受け入れようとするものなのです。



 で簡単に紹介しましたが、こひつじクリニックを移転する計画が具体化してきています。

 猪名川町内で、コンビニが閉店したあとの物件を借りて、そこに移転する計画です。
 現在、土地の用途変更の申請を兵庫県にしているところで、認可されれば、計画が実際に動き出すことになります。

 現在のこひつじクリニックは、訪問診療、往診を中心としたクリニックです。
 外来診療は火曜日に2時間、木曜日に2時間と週に合計4時間しかしていません。
 ですが、移転後の新クリニックでは、訪問診療、往診は従来どおり行いますが、外来診療機能を大幅に充実させます。
 外来診療と在宅医療がスムーズにシームレスにつながる、連続するようなクリニックとします。


<新クリニックの特徴・概要>

 (1) 診察室が3室あります。地域住民の皆様、患者さまの幅広い必要にこたえるために、将来的には同時に3人の医師による診療が可能です。
 (2) 移転当初は、内科、外科、緩和ケア内科の外来を365日開く予定です。休日、祝日も診療します。
 (3) 午前は 8:45〜11:45、午後は 13:30〜16:30 の診療受付とする予定です。
 (4) インターネットから受診予約ができます。受診当日もスマホなどにて、順番や待ち時間の見込みをリアルタイムで確認することができます。
 (5) 患者さまの便宜を図るため、院内処方とします。クリニック内でお薬をお渡ししますので、別の薬局に薬をもらいに行く必要がありません。
 (6) 主な設備
  ・処置室 兼 軽手術室
    全身麻酔も可能です。
  ・レントゲン室
  ・ドリンクバー



 どうぞご期待ください。
 新クリニックに関して、何かご意見やご要望があればお知らせください。
 新職員を募集することになります。詳細については、後日、お知らせしますが、関心をお持ちの方はご連絡ください。










2019/1/24 こひつじクリニックの看護師が、特別支援学級の中1の生徒さんのスキー合宿に同行してきました。



<伝えるスキル(3)>
 〜〜強みを見つけて「承認する」〜〜

 の中で、対話を始めるにあたって、相手の心の扉を開くためのスキルとして「アイスブレイキング」を紹介しました。
 「アイスブレイキング」の一つとして「小さな承認」という項目があります。
 承認とは、相手の良いところを見つけて、相手を認めること、相手を積極的に評価すること、相手をほめることです。
 このように認められることで、悪い気分になる人はいません。

 相手を承認することによって、相手の意欲、やる気といったエネルギーが高まり、相手との信頼関係、友好関係を深めることができます。また会話を弾ませる促進剤ともなりえます。

 具体的には、相手の「強み」「良さ」「成果」「頑張り」などポジティブな面を見つけて承認していきます。
 前回紹介したIメッセージを使うとさらにうまく伝わります。

 会話の中で、「いいなあ」「すごいな」「すばらしい」などと相手のポジティブな面を感じた時には、素直に言葉に出して承認しましょう。
 ふだんから、相手に対してポジティブな好奇心を持ち、「良い変化」が起これば、すぐに気づけるといいですね。
 「温かな好奇心」が、コミュニケーションや人間関係を、素晴らしく変えていきます。



<伝えるスキル(2)>
 〜〜メッセージはI(アイ)で伝える〜〜

 たとえば、頑張っている人をほめるメッセージを伝える時、主語によって3種類の伝え方があります。

A 「あなたは頑張っていますね。」
B 「私は、あなたが頑張ってくれるので、とてもうれしいです。」
C 「私たちは、あなたが頑張ってくれるので、助かっています。」

 Aは「あなたは」が主語なのでYOUメッセージと呼びます。
 Bは「私は」が主語なので、Iメッセージと呼びます。
 Cは「私たちは」が主語なので、WEメッセージです。

 主語が違うと相手への伝わり方が違ってきます。

 一般にYOUメッセージは、「あなたは〇〇だ。」という言い方になるため、断定する、評価する、決めつけるといったニュアンスが強くなります。
 言われた相手にしてみると、お世辞に聞こえたり、皮肉に聞こえたり、下心があると感じられたり、誤解されているとか私のことをちっともわかっていないと感じられたりすることもあります。

 それに対してIメッセージは、「私は、〇〇によって、〇〇になった。(〇〇という影響を受けた)」という言い方です。
 私の中で起こったことを相手に話しているのですから、相手はその言葉を否定することができません。自分が評価されていると感じる余地がないのです。
 YOUメッセージと比べると控えめな言い方に聞こえるかも知れませんが、Iメッセージは意図したことが100%受け取られる安全な言い方です。

 WEメッセージは複数の人が主語になる言い方です。多数の人の意見ということになるので、慎重に使うほうがいい表現です。
 肯定的な内容を伝える場合はまだいいのですが、否定的な内容をこの言い方で伝えられるととてもダメージが大きくなります。「みんな、お前のことで迷惑している。」みたいな言い方です。


 ふだん、意識しないと私たちはYOUメッセージを使いがちだと思います。
 YOUメッセージが必ずしも悪いというわけではないのですが、ここぞという重要な場面では、Iメッセージによって、思いを伝えるといいと思います。



<伝えるスキル(1)>
 〜〜伝える際の心がまえ〜〜

 コーチングでは、問題の解決は相手自身が持っていると考えます。
 相手は自分の中に問題の解決方法を持っているのですが、それを自分でも気がついていない、もしくは無意識にか意識的にか封印してしまっていると考えます。
 コーチングでは「聴く」こと「質問する」ことによって、相手からそれを引き出していきます。
 答えは相手が持っているので、コーチングでは相手に教えたり、アドバイスしたりすることは原則的にはありません。

 しかし、私たちの日常的なコミュニケーションにおいては、相手にアドバイスをしたり、要望したり、何かを伝えるような場面が頻繁にあります。
 基本は「聴く」こと、「質問する」ことによって、相手の必要を知り、それにかなう情報を伝えることです。

 相手に何かを伝える時にはどのようにするのが効果的でしょうか。
 数回に分けて紹介します。



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